【テニス】手塚夢 *未来 NTR 流され 本番なし
第1章 1
首筋に変な感触を覚えて目を覚ました。
「……て、づか…?」
手塚は私に覆いかぶさっていた。
「…………男を部屋まで連れてきて何も無しか…?」
耳元にかかった吐息混じりのその声は、凶器的で低く、じっとりとしていて甘い。
「…!や、やめて!」
抵抗しようとするが、すぐに手首を押さえつけられてしまってうごけない。
「こんな露出の高いドレスで…無防備で…。誘っていると思われても仕方ないだろう。」
「ちがう!」
「っ…………なぁ、🌸…、今夜だけ…今夜だけでいい…。」
その声は甘ったるくも少し悲しげであった。
「だ、めだって、わたしには○○が…」
「わかっている……だから……今夜だけでいい…。🌸……もう我慢できないんだ…。ずっと、ずっと、好きだった。諦められなかったんだ。」
本当は少し心当たりがあった。
たまに彼から、彼が他には向けないような熱っぽい視線を感じることがあったのだ。
気のせいだと思いたかった。
生徒会の仕事も、部活も一緒に乗り越えてきたとてもいい友人だっただけに。
「……だ、だめ……。」
心当たりがあったのに、それでも信頼していたから、私は彼に隙を見せすぎていたのかもしれない。
「すまない……。」
彼は私の髪や首筋、胸元、腕、手首、下腹部と、ゆっくり口付けを落として行った。
だめだというのに。
彼の熱の帯びた視線に、綺麗な顔に、甘い声に、
私の鼓動は速くなる。
力が抜けてしまう。
「……🌸。」
耳元で初めて、苗字ではなく名前で呼ばれる。
あぁ、だめだ。
落ちていく感覚が
心地よくなってしまう。
「🌸…愛している。」
そっと唇が重なった。