第3章 NRC入学式
入学式が終わった後は…まぁ大変だった
『…はぁ、終わっ…たぁ』
ラギー「シシッ、お疲れ様ッス。いやぁ悪いッスねぇ、寮の中走り回ってもらって」
明らかに悪い顔してるラギー君
『うるさい…そんなこと微塵も思ってないくせに』
ゆっくりと立ち上がりラギー君に近付く
ラギー「そんな怖い顔しないでくれます?って、うぇ?!ちょっ…!」
ラギー君の耳を触りながらギュッとハグする
『別に怖い顔してないし……』
耳を触りながら呟く
ラギー「ちょっ…くすぐってぇッス!」
身をよじり離れようとするラギー君
『駄目、僕の気がすむまで離さないから』
ラギー「…分かったッスから、一回離れて。体勢キツイでしょ」
確かにそうかも、と思った。ラギー君は小柄だけど僕より10cmは高い
ラギー「それから、あんま変に触んないでくれるとありがたいッス」
少しむくれながら注意してくる、可愛い
『は~い、尻尾は?』
ラギー「尻尾は駄目ッス!ぜーったいッスよ!」
『分かった、分かったから落ち着いて』
ラギー「後は…ぁ、レオナさんとこで一個用事があるんスよ。それ終わらせてからで」
レオナさんの部屋にいこうとするラギー君を止めて
『僕もその用事手伝う、僕は優しいから』
笑いながらそう言うと
ラギー「あーあー、悪い顔しちゃってぇ。分かったッスよ」
レオナさんの部屋に向かい、入る
ラギー「じゃ、オレは洗濯してくるんで掃除よろしくッス」
『うん、分かった』
ラギー「仕舞う場所分かんなかったら、適当に固めといてくれればいいッスよ」
そう言って、大量の洗濯物を持って行ってしまった
『とりあえず…物の整理は魔法で…』
物の記憶を元に、自分でもとの場所にかえる魔法をかける
『アクセサリーまで散乱してる…』
こっちは手で拾った方が良いだろう
ベッドを見るとスヤスヤと静かに眠るレオナさんがいた
『…綺麗だな』
なんと言うか、男女関係無く目を引く綺麗さというか、色気が漂っている