第3章 NRC入学式
?「ふなっ?!なんだこれ!魔法が…使えないんだゾ!」
どうやらリドル君のユニーク魔法で一旦騒動は収まったようだ
リドル「全く誰だい、この猫を連れこんだのは」
グリム「オレ様は猫じゃないんだゾ!大魔法士になるグリム様なんだぞ!」
リドル「えっと…君の使い魔かい?駄目だろう、きちんとルールは守らないと」
クロウリー「そうですよ、ちゃんと躾てください。それから…」
まぁ…あっちはあっちで置いておこう
『ラギー君!火の回りはどう?!』
ラギー「ばっちりッスよ!消火完了!」
辺りを見渡すと、全ての火が消えていた
『良かった…』
チラリと学園長達の方へ目線を戻す
クロウリー「なるほど…つまり貴方は別の世界から来て魔法も使えない…と」
?「はい…」
クロウリー「本来魔力のない人の入学は認められませんが、特別に認めましょう。私、優しいので」
どうやら話はまとまったようだ
『…寮はどうするんですか?魔力無いんですよね』
クロウリー「あぁ…そうですね、学園内に一つ使われていない寮があります。そこを使いましょう、貴方は監督生としてグリム君を監督してください」
?「あ、はいっ!分かりました」
どうやら今年は色々大変な事があるみたいだ
?「あの、先輩…ですよね?」
『そうだけど…何か?』
ユウ「あの、僕ユウっていいます。これからよろしくお願いします!」
僕を見つめながらにこにこと笑う彼
『…………』
さっと冷たい目で見てしまった…また今度話そう
クロウリー「では、各寮の寮長は新入生を寮へ案内してくださいね」
学園長が居なくなると各寮ごとに移動しはじめた
『あっ…(結局マレウス様にお会いしてない)』
ラギー「どうしたんスか?」
『あー…何でもない』
レオナ「おいラギー、ローアさっさと寮戻るぞ」
レオナさんから面倒臭そうに声がかかった
ラギー「はぁい、今行くッス!」
『はい、今行きます!』
二人でそう返事し、寮へと向かった