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【ツイステ】サバナ寮の番人

第3章 NRC入学式


校内を巡回していると声が聞こえた




?「これで大丈夫じゃな」

?「はい、貼り紙はもうありません」




『リリア様!シルバー!』




つい大声をあげてしまった…恥ずかしい…




リリア「む、久しいのうローア。元気にしておったか?」




そう言い、ニコリと笑うリリア様、相変わらず可愛らしい




『はい、リリア様方もお元気そうで何よりです』




リリア「そうかそうか、シルバーも何かないか」




シルバー「いえ、俺達は良く会いますし」




『…あ、でも僕は謝らなきゃいけないかな。いつも一人で護衛させてしまっているし…』




そう言うとシルバーは首を静かに振り




シルバー「それは仕方のないことだ、寮が違えばその点も難しくなる。そしてこの事は充分理解している」




気にするなと言われたがやはり納得できない




『でも…従者が主の周りにいないのは職務怠慢じゃ』




シルバー「いつもではないだろう。重要な時にいてくれれば良い。それに過保護も良くない」




リリア「そうじゃよ、式典や行事の時は側にいてくれるからのう。それで充分じゃ」




『…すみません、日常でもお側にいたいのですが、やはり他寮なので…』




リリア「それに、側に居なくとも護衛として頑張っておると聞いたぞ」




その事を言われビクリと肩が上がる




リリア「何でもマレウスやワシらに対して良からぬことを考えておる奴らを潰しておるとか」




くふふと笑いながら、じっと見つめてくるリリア様




『ぇと…すみません…』




リリア「責めておるわけではない、ワシらのことを考えてくれておるのは嬉しい」




それまで笑っていたリリア様だが、急に険しい顔つきになり




リリア「しかし、いくら強いとは言えお主は女子じゃ…少しは自身の身を案じよ」




もう何も言えないというところまで、言われてしまった




『……ぜん、しょ…しま、す』




うつむいたまま顔を上げられない。…無駄に心配、いや考え事をさせてしまった




リリア「…変に考えるでない。ワシはこの考えを無駄だと思っておらん」




体を寄せ、頭を優しく撫でてくださっている




『…僕にできることはこれくらいしかありません。申し訳ないです』
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