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御伽噺の真似事〜冷眠姫〜

第3章 コメット【コイワズライ】*百合



…だけど、SQのいうとおりかもしれない。
いつもどおりの僕でいいんだ。
どうせ下手に手の込んだことしたって、僕は嘘つくの下手っぴだし…にはバレちゃうだろうし…あたってくだけろだ!

僕は、の部屋へ走って向かった。
次の空間転移までにこの想いを伝えるんだ!



「〜!」
僕は彼女の名前を呼びながらノックして入った。
「ぅわっ!?びっくりした!」

部屋の中には、ベッドの上に座って長い髪をといてるがいた。僕は髪が短いしそっちの方が楽だけど、こういう手入れしてるとこ見ると 『あー女の子だなぁ』って感じしてドキドキしてしまう。邪魔だったかな…

「コメット、いきなり来たからびっくりしちゃった…どうしたの?」
「あのねっ…言いたいことがあったから、それ伝えにきただけなんだけど」

は目をまん丸にしながら、でも拒絶することはなく僕を迎え入れてくれた。

「い、言いたいこと?」

「う、うん。あのな、驚かないで欲しいんだけど…今言っても大丈夫?」

「うん…なぁに?」

は優しく声をかけてくれる。だけどその顔はどこか赤くなってて、どぎまぎしているように見えた…すごく可愛い。これって、良いってことで、いいんだよね?

「ぼ、僕!のことが…」


僕の方が耐えられなくなって、の体にむぎゅうと抱きついた。彼女の柔らかな胸が僕の顔に直撃した。すけべなこと考えてたわけじゃないけど、ちょっとラッキー…
ってそうじゃなくて!


「ふぇっ!?こ、コメットっ!?」

驚きっぱなしの彼女の顔をじっと見つめて、僕の心からの想いをぶつけた。

「大好きなんだぁっ!だから、との子供が僕作りたくって…!!」

「ま、ま、まって!」

が僕の体を受け止めながらも、告白の言葉を遮った。
まさか…失敗……?



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