第3章 コメット【コイワズライ】*百合
「わかってるよ……だって、今のコメット、明らかにいつもと雰囲気ちがうし。気軽に言える『好き』だったらこんなに顔赤くなってないでしょ?」
「っ!!」
そういうと、は僕のほっぺにそっと手を当てた。柔らかくて綺麗な指が僕の輪郭をなぞる。思わず体がびくりと反応しちゃった。
「ほら、コメットってばすごく熱い」
「っ……あ、あたりまえだろ…!僕だって、恥ずかしいって思うことくらいあるよ。
てか、今更だけど…僕女だけどいいの?」
「うふふ…コメットは可愛いね。
いいんだよ。性別とか関係ない、好きになった人は好きなんだ。コメットが私の事好きになってくれたようにねっ」
そう言うと、も僕のことを抱きしめ返してくれた!
トキメキが止まらない…大好きだっ!
「わ、わぁっっ…!」
にはやっぱりかなわないや
僕達はそのまま2人で、ベッドの上でちょーっと遊んじゃった。残念ながら、今日は赤ちゃんは作れなかったけどね。
そのうち作りたいなぁ…
その間、の部屋の前に1人の女の影があった。
「なーんだ…『ぎゅー』って、首絞めじゃないんだ。まあ、そんなこったろーとは思ったケド!」
原色に近い真っ赤な髪…SQはの部屋から聞こえる声を終始聞いていた。妖しく、残酷にピンクの唇が釣り上がる。
「めでたしめでたしだけどさ〜…でもやっぱ退屈カナ。アタシ的にはもっともっと刺激的なコトしたいカモ〜
ねぇ、レムにゃん………?
まあ、いいか。
せいぜい今のうちにイチャラブ楽しんでよNE
コツコツと高いヒールの音が冷たく廊下に鳴り響く。コメットとには、SQの気配にも足音にも気づくことはなかった……
なんちて!」
終