第4章 オーディション
音楽がかかって
私たちは歌いだした
メロディー、歌上手いなぁ
でも私だって負けてられない!
――――――・・・・・・
曲が終わって
私はハァ・・・・・・と深呼吸をした
緊張した
梓さん、褒めてくれるかな?
「二人共上手!凄いわね」
「ありがとうございます」
梓さんは「これなら上手くやっていけそうね」と微笑んで
「じゃあちょっと待ってて」と
部屋を出て行った
私もメロディーちゃんとならやれそうだなぁ
今のうちに友情を深めておこう
「よろしくね、メロディーちゃ「あのさ」
私の声をさえぎるように
メロディーちゃんが言った
なんだろう?
「あなた、本当にそれっぽっちの歌唱力なの?」
「へ・・・・・・?」
メロディーちゃんの言葉を整理するのには時間がかからなかった
つまり、私の歌を馬鹿にされたって事・・・・・・?
理解した私は無償に悔しくなって
顔を真っ赤にして叫んだ
「なっなによ!?私の歌が下手だって言うの?」
「下手ではないけど、私は本気でアーティストを目指しているんだから
完璧にやりたいの!!アンタも本気出して」
私はいつだって本気だよ・・・・・・
何、この子
なっまいき!