第4章 オーディション
「最初はユニットを組むの、新人の子が・・・・・・中学生でしょ?
そんな子がいきなりソロになったら難しいから」
なぁんだ・・・・・・
ソロじゃないのかー
ま、いいか
タレントになれただけでも
かなり嬉しいし
ここは文句言っちゃダメだ!
「じゃあ早速ユニット名なんだけど、何かいい案あるかしら?」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
梓さんに言われて
急に二人共黙り込んでしまった
ユニット名なんて
全然考えてなかった
「ないです」
メロディーちゃんが答える
私も続けて「私も・・・・・・」と呟く
「そう・・・・・・じゃあMTKってどうかしら?」
「「MTK!?」」
何それ
なんでMTKなの?
「どーしてMTKなんですか?」
私が聞くと
梓さんはニコッと笑って
「メロディー(M)と(T)ことり(K)」と言った
メロディーとことり・・・・・・略してMTK
なんかおもしろい!
「じゃあそれでいいです」
「メロディーも」
ユニット名も決まったところで
今日は解散となった
パパに連絡しないと
元太にもママにも樹里亜にも
ウザいけど翼にも・・・・・・