第3章 ~転機~
「私がここらへんにいること、誰にも言わないでね!」
「あ、はい・・・・・・」
ジーナは「ありがとう」と言って
歩き出そうとした
あ、そういえば確か
ジーナもラズベリーズ所属だよね?
オーディションの結果はもう通達されたのか聞いてみよう
「ねぇ」
「ん、何?」
「ラズベリーズの書類審査の合格者ってもう発表されたの?」
「今日までに届いてたら受かってるハズだよ、何?受けたの!?」
ジーナの言葉に私はコクンとうなずいた
「そっかー受かるといいね」
ジーナはそういって
「じゃあねバイバイ」と歩き出した
今日まで・・・・・・
早く見たい!
ポスト見たい!
私は家に向かって必死に駆け出した
見たい、早く・・・・・・見たい!
カタッ
「あ・・・・・・」
ない・・・・・・
ないよ、ポストの中空っぽだ
落ちちゃったのかな?