第3章 ~転機~
パパがオーディション用紙をもらってきてくれて
私はとりあえず写真審査の写真を撮ることにした
「ことり、もっとリラックスしていいんだぞ」
「う・・・・・・うん、でも」
パパはそういうものの
私は緊張でガタガタだった
こんな写真撮るだけなのに緊張するなんて
本当に私大丈夫なのかな?
「じゃ、撮るぞー」
パパがそう言ってシャッターを押す
私はとりあず笑顔で突っ立っていた
カシャッ・・・・・・
「よし!撮れたぞ」
パパがそういった
あーちゃんと撮れてるかな?
変な顔してないかな・・・・・・
「この写真で大丈夫かなぁ?」
「信じろ、大丈夫だって」
パパはポンポンと私の頭を叩いて
家に戻っていった
はぁ~ダメかも
――――――――――――数日後。
オーディションの結果来ないなー
落ちちゃったのかなぁ?
「こっとりー」
「わぁっ樹里亜!」
樹里亜が後からぴょんっと抱きついてきた
カワイイけどビックリした
「ねぇオーディションどうなった?」
「う~ん・・・・・・落ちたかも」
私がそういうと
樹里亜は「えー嘘~?」と私に言った
「本当に落ちちゃったの?」
「だって書類審査の合格がまだ来ないんだもん」
「パパに確認してもらえば?間違いかもしれないし」
「でもぉ・・・・・・」
パパに頼んだら
親にコネつかってタレントになったと思われるかも
そういうのは絶対にイヤだ!
「ことりが受かるワケねーじゃん、落ちたんだよ!」
翼っ・・・・・・
このヤロ~、黙って聞いてれば!
「何よ!翼に私の何が分かるって言うの?」
「見りゃ分かるわ、お前なんて勇気さんに比べたらまだまだダメッ」
「悪かったわね!」
だってパパはプロ!
しかも四天王の一人!
私だってまだまだパパに適わないのは分かってるよ
でも・・・・・・
「翼!そういうこと言わないの、ことりは勇気さんの娘なんだから
実力はあるわ!」
樹里亜・・・・・・
「樹里亜ありがとー」
私がそういうと
樹里亜は「だって私ことりに歌手になってほしいもん」と言ってくれた