第2章 新しい生活
鬼殺隊炎柱、煉獄杏寿郎に宛がわれた屋敷にが住み込みで働きはじめてから半月程経った。
掃除と洗濯はすぐに慣れたものの、料理には苦労をしていた。
食材から調味料、台所の設備に至るまで自分の住んでいた世界とは全く違うからだ。
「申し訳ありません、杏寿郎さん。」
落ち込んだ様子で屋敷の主人、煉獄杏寿郎へと謝罪をする。
「気にすることはない。は良くやってくれている!」
明朗快活な主人は、心からの評価を伝える。
事実、料理以外の家事は完璧にこなしている。
それだけで助かっている。
「そうだ」
煉獄は大きな声を出す。
彼の声の大きさにやっとなれてきたは、声の主の顔を見上げる。
「音柱の宇髄には、3人の奥方がいる。料理を習ってみてはどうだ?」
正面を見つめたまま提案する煉獄。
「ご迷惑にならなければ、是非お願いしたいです。」
と、答えるは申し訳無さそうな表情ではあるが、打つ手の無い問題への解決策にすがりたい一心で提案に乗る。
「うむ。では、あちらへ連絡をとってみるとするか。」
自室の文机へ向かい、書状を用意する。
それを鎹鴉に持たせると、鴉は一声鳴いた後、飛び立って行った。