第1章 邂逅
鬼とはどの様なものか、その被害、鬼の頭領、十二の強者、先日の汽車の件。
そして、鬼殺隊の説明を受ける。
鬼の弱点である、陽の光、そして、藤という花のくだりになると、ははっとした。
陽当たりの良いベット。
目覚めた直後の花の香りのする水。
「私、鬼だと疑われていたのですね…。」
少しひきつった顔で胡蝶を見る。
「すみません。回復の件、血鬼術かと思いまして。」
フフフと笑う胡蝶にうっすらと恐怖を感じる。
部屋の気温が下がったのではないかと、そこにいた者は感じた。
しんとした空気を変えるように、煉獄が話し出した。
「何か礼をさせてはくれないか?」
「お礼…ですか?」
は小首を傾げる。
「うむ。命の恩人だ。何の礼もせぬわけにはいかないのでな!」
キラキラとした目で自分を見つめる煉獄に、これは断ったところで退かないなぁと、悟る。
「では、働き口の斡旋をお願い出来ますか?できれば住み込みで。」
にとっては死活問題である。
見知らぬ世界に渡ってきて、今までの技能は此処では異能扱い。
できることと言えば、少しの家事位。
貨幣を持たぬ身で、着のみ着のまま。
服装は今まで着ていたものは目立ちすぎて使えない。
食べていくためには、働き口が必要だ。
「うむ!それならば!」
就職先はすぐに見つかったのだった。