第1章 邂逅
ベットの回りには胡蝶しのぶと名乗った女性、
汽車のそばで泣き声をあげていた三人の少年、
そして、炎の髪を持つ、あの日ボロボロになり息絶えようとしていた青年が立っていた。
「助けていただき、誠に感謝するっ!!」
突然の大声に驚くベットの上の女性。
窓ガラスかビリビリと震える音が耳に入った。
「煉獄さん、彼女はまだ目覚めたばかりです。その様な大声は体に響きますよ。」
胡蝶がたしなめる。
「うむ!あいすまぬ!」
わかっているのかいないのか、またも大きな声が鳴り響いた。
「お名前を伺っても宜しいですか?」
胡蝶が問いかける。
煉獄の大声は無視をする事にした様だ。
「と申します。」
ペコリと頭を下げたが顔を上げると、少し空気がピリピリとしている。
「どちらからいらしたのですか?」
は答えない。
ただただうつむき、目をつむっている。
「あなたは人間ですか?」
警戒をあらわにする、棘のある声が響いた。
「人間です。」
は答えた。
「違う世界のですけれどね。」
空気が氷の様に張りつめた気がした。