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カーディナルの片想い【名探偵コナン】

第4章 見えない傷


抵抗できない怖さ、誰も助けに来てくれない怖さ
自分の声が届かないという切なさ

の瞳にはもう光を映していなかった。

いつの間にか剥ぎ取られたドレス。
秘部に当てられる男の陰茎。

もちろんは濡れてない。
強引に膣内を引き裂かれるような痛みには声を出す。
けれどそんなには目もくれず無理に男は陰茎を奥に進める。

陰茎がの膣内に全て入ると男は腰を動かし始める。
男は快感で顔を綻ばせて夢中になって腰を振る。

の目からは涙が零れる。
口の中に無理矢理突っ込まれた誰のかも分からない肉棒。

が口を動かさない事が分かると男は無理にの喉の奥に陰茎を突っ込んで腰を振った。

「んっ…ゴホッ…ゲホッ…んんっ…!」

苦しくて、苦しくて、このまま噛みちぎってやろうかと思った。


でもそれはしてはいけない。



彼が、いるから。



私がどうなっても、彼は…傷つけたくない。




はそれだけを頼みに自我を必死に保ち続けた。


気づけばバーボンとの約束の時間から一時間が過ぎていた。






「はっ…」



社長である男が膣内から陰茎を引き抜く。
何回目か分からない中に出された精液がドロっとシーツに垂れる。



「ふぅ…最高だったよ。もっと濡れてたらより良かったけどね」


男がベッドから降りる。
他の部下達はそれを合図にの周りを離れる。




敵に背中を見せていけないとはこういうこと。

一瞬の隙をついては3人の部下の首に手刀を落とす。
ドサッ、と倒れる音に男が振り向けばは男の腹に蹴りを入れた。そのまま顔面に裏拳を食らわせるとその男も気絶した。


コートのポケットから箱を取り出し、蓋を開けるとそこには注射器と小さな小瓶。

その小瓶から液体を引き抜くと、4人にそれを注入した。



パソコンに映る社長室には既に人の気配はない。
社長室の防犯カメラは一度復旧する仕組みになってるらしくそのデータはこのパソコンに送られるようだ。

は破れたドレスを無理矢理着た。


ロングコートで良かった。

そんなことを思いながらはパソコンを手に抱えて駐車場へと走った。









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