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彼と私の恋姿(のんびり更新)
第9章 伝授
「あ、やっぱり櫻井さん」
細い細い廊下で、櫻井さんを見つけた。
撫で肩で、ちょっとよろよろしてる。
足が長くて……でもなんで
そんな弱々しい顔を?
「どうしたんですか?」
そう言うと、ツカツカと櫻井さんが
こっちに向かって歩いてきた。
悲しい顔。
うん、やっぱり、櫻井さんは猫に似てる。
「ちゃん……」
「櫻井さん……?」
そして、櫻井さんがふんわりと、
私の上に被さった。
優しいけど、しっかりと、
「やっと見つけた」
私は櫻井さんに、捕まった。
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