第8章 告白
箸を置いて、ちゃんを見た。
こんな可愛いのなら、その向井くんだって
ちゃんを狙っているのかな。
でも、俺はちゃんが、好き。
だったら、気持ちくらいはさ
伝えたっていいよね・・・?
「・・・どうかしました?」
ちゃんも箸を置いて、じっと目が合う。
それだけで緊張して、なんか、
俺が女みたいだな(笑)
「ちゃん、パートナー探せって
俺に言ってくれたでしょ?」
「・・・はい。あ、でも私の勝手な
ひとつの案に過ぎませんよ」
ううん。
その案がなかったら、こんなに
確信できなかった。
彼女じゃないと、ダメだなんて
思わなかった。
「俺の・・・パートナーにさ」
「なってくれないかなって、思うんだよね」
「ちゃんに・・・」