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彼と私の恋姿(のんびり更新)

第1章 単純




隣で結構笑われているような
どうも不思議な気持ち。

だけど、改めて見ると
さすが、って感じで本当に身長高いな。
まあ、私がチビというのもあるんだろうけど
なにせ160ないしなー
トホホのホ。


「カンペさん、名前は?」
「です」
「ふーん。それ、名前?」
「いえ、苗字ですけど」
「名前は?」
「あぁ、といいます」
「なんか、堅苦しくない?」
「そうですか」
「もしかして、俺嫌われてる」
「いえ、それはないですけど」
「そう。よかった」


腕を前で組んで、すっごい王子様感が出てる。
こう思うと、本当に、なんで私は
この仕事に就いたのかな~

横でスタジオのセットに感心している
櫻井さんを私は何の気無しに見つめていた。


手だって大きいし、体格もしっかりしてて
衣装着こなしてる感すごいし
髪も、若干の化粧も、まとまってて
少しローズの香りがするのは
香水かなにかだろうな。


「ねえ」
「はい!」


どこか遠くを見つめたまま
櫻井さんが言った。


「そんなに見られたらさ」

いきなり目が合って、少し驚く私に
櫻井さんはクリクリの眼で話す。


「ちょっと、ドキドキしちゃうんだけど」
「・・・・・・はい?」


いやいや、何を言ってるのか。
だって、だって貴方ね・・・。





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