第3章 進展
「ネコは・・・か、可愛いですし
少々狂暴な面もございますが
私は、好きですよ?
その、クリっとした目とか
マイペースな性格とか
行動範囲や時間帯がすごく計画的で
愛を持って接すれば愛を返してくれると言いますか。
私は・・・ネコは実に
素晴らしいペットであると思いますよ」
何をゴタゴタ話してるの、私。
言い訳にしか聞こえない。
ほら、櫻井さんが唖然としてる。
なんてことをしてしまったのよーー
「ありがとう」
「え?」
「ネコ、好き?」
「はい・・・とても」
「俺は、確かに猫科かもね」
「そうですか」
「機嫌によって、態度が変わるから」
「へえー」
「さんのことちゃんて
呼んだら怒る?ウサギさん」