第3章 進展
「さんなんか、ウサギみたいよね」
「う、ウサギ?」
「うん」
手で耳をつくる櫻井さん。
それが、どうも・・・幼く見える。
「喜べばいいですか?」
「うん!」
「あ、ありがとうございます」
「俺は、何?」
「うーーーーーん」
難しい質問。
人を動物で例えた例がここ最近なかったし。
そもそも、もし何かに似てると言って
それが櫻井さんの嫌いな動物だったら
それはそれでまずいよね~・・・
「その、そこまで悩むならいいよ」
「・・・ネコ」
「ネコ?」
「あ、見た目というか、私が知る限りの
性格的面から判断したまでなのですが」
「性格的面から?・・・ははは」
「笑えるところですか」
「はい・・・ははは」
この人。とにかくよく笑うな。
相葉さんも常に笑顔だけど
私何回笑われたかな、この人に。
て言っても、今日話したばかりか。
すごい・・・進展。
やっと笑い声が収まった。
「ネコの理由、聞いていい?」
「ネコって、機嫌いいときとか悪いときとか
何か欲しいときとかいらないときとか
態度っていうか、表情とかが
コロコロ変わるなーと思って」
それが私の知る限りの貴方の
性格とマッチする気がする。
まずいこと、なったかな・・・