第3章 進展
「さんは、いくつ?」
「28ですよ」
「意外と近いね」
「そうなんですか」
「うん。・・・え!知らないの?」
「はい」
当然でしょ?みたいな顔された。
まあ、さんが興味ないのなんて
見え見えだし仕方ないか。
「30代です(笑)」
「あ、そうなんですか」
「うん」
「30代で小学生のファン持つって
さらっとすごいことですよね」
「まあ、喜べるよね」
「私が30になれば、おばさんなのに」
おばさんか。
おばさん・・・俺は、もしかして
さんの中では、おじさん!?
「おじさん・・・」
「ん?」
「俺って・・・おじさん」
目を見開いて驚くさん。
やっぱり可愛いや。
「貴方が・・・おじさん?」
「え、そういうことでしょ?」
「いやいや、私の姉がもうすぐ結婚するんですよ。姉が子ども産む頃には私きっと30だろうから、おばさんだな~って・・・思って」
「わかりにくいよ、さん」
「申し訳ございません」
「地味に傷つきましたよ」
「ごめんなさい」
「でも、よかった」
「そうです・・・よね」
それから笑い合えてるのがすごいよね。
きっと、さんだから
さんだから
なんでも聞けちゃうし
笑い飛ばせるし
恋って、本当すごいよね。