第2章 意識
さっさとコンビニ行けばいいのに。
なんで動かないかな?この足。
傘がないから?
こんな小雨で傘なんていらないし。
行く気ないから?
それはないか・・・。
彼女が気になるから?
それはない・・・わけがないよね。
コンビニへ向けては動かないこの足
さんの方へはすんなり動いた。
これって、まるで自分は
さんに近づいてるみたい。
今なら気づかれずに引き返せる。
いや、でも頑張ってみようかな
なんて言ってたし、俺。
あーーなんでこんな度胸ないことばっかり言ってんだよ、俺は。
こんなの、どうってことないよね。
「あの、こんにちは」
そう言うと振り返ったさん。
「あ!!あ・・・こ、こんにちは」
「ははっ。こんにちは」
なんだ
意外と可愛いって、思えるじゃん。