第2章 意識

「恋・・・かな？」
「翔さんが、一目惚れ？
まあ、ちょっと違うけどね」
「してるように見える？」
「言ってる傍から顔赤いし」
「うそ・・・////」
「ふはは」



なんで？
わけわかんない。

なんでなんで？



「恋では・・・ないでしょ」
「え！そう？」
「うん。まだね」
「まだ？」
「それからどうなっていくかは、
わかんないけどね～」
「先がわからないって、切ないな」
「いや、」


松潤がにやっと笑ってから言った。


「先がわかってる恋なんて、
つまらないし、続かない。
わからないからいいんだよ。
それこそ、なんかヒリヒリする」


ヒリヒリするのが好きなのは
松潤くらいなんだろうな・・・


だけど、俺があの人に話しかけたのは
やっぱり、気になったから。


カンペとにらめっこしていた彼女。
話してみたくなったから。

だったら、まるで一目惚れだけど

まだ、そうじゃないなら


そうじゃないなら







「ちょっと、頑張ってみようかな」
「俺らもいい年なんだしね」
「だよね」