第2章 意識
「コーヒー、飲む?」
「うん」
コポポという音がして
ニノがコーヒーをくれた。
苦い。うん。コーヒーだからね。
こんなに苦いもの、なんで
美味しいのかな?
なんて、また余計なことで
悩んでた。
『悩んで・・・恋をして・・・』
「話してみたら?」
「え、」
「聞いてあげるよ、俺でよければ」
「・・・うん」
俺の意味のわからないであろう
あやふやな想いを、松潤に話した。
思っていたよりも真剣に聞いてくれて
自分の心の整理にもなったな。
「ふーーーん」
「まあ、こういったところです」
「翔さんに、恋のアドバイス」
「初対面なのに、頭から離れなくて」
「誰さんだっけ?」
「さん」
それからまた、ふーーーん
を言った松潤。
なんか、すごい大人な感じ。
元々大人っぽい性格なんだけど
俺よりも遥かな先輩みたい。