• テキストサイズ

【呪術廻戦】無理も通れば

第1章 何が起きた






「…ほ、本当ですか?もう、出てこない、ですか…?追いかけてこない…ですか?」

震える声で確認する。
男性はもう一度大丈夫だ、と言いティッシュを渡してくれた。
その言葉に気が抜けたのか更に涙が出てくる。
受け取ったティッシュで涙を拭いた。

「すまないが、質問を続ける。無理に答えずとも頷くだけでも良い。寝ている間に君の鞄を見せてもらった。○○中学3年生霧乃紫亜、で間違いはないか?」

止まらない涙の所為で声が出せず、首を縦に振る。
それを見て男性、夜蛾さんは少し溜息をついた。


「一昨日の様な物をそれ以前にも見た事あるか?」

首を横に振る。
あんな物と何度も遭遇してたまるか。
ここは現実でお化けや妖怪なんて物は本の中だけの話だ。
社家の人間としては如何なものかと思うが、神様は信じている。
でも、怖いもの信じない。
都合が良いのは分かってはいても仕方がない。
怖いものは怖いからだ。

「まだ聞きたい事はあるんだが、もう少し落ち着いてからにしようか。保護者に連絡をするからここに連絡先を書いてくれ。」

受け取ったメモ帳に家の電話番号を書いて渡す。
それを受け取ると、電話をしてくると言って夜蛾さんは部屋を出た。



「私は家入硝子。こっちに着替えと荷物置いてあるから。気を失ってる間に着替えさせたよ。あ、安心してその辺は女性だけでやってるから。荷物も中身確認してもらって良いかな?制服も鞄も泥だらけで洗わせてもらったよ。」

「ありがとうございます。色々とご迷惑おかけしてすみません…」


今更気付いたが、着ている物が制服ではなく病院着の様な物だった。

やっぱりここは病院なんだろうか、と考えつつ横の棚に置いてある鞄と制服を受け取り中身を確認する。
スマホを確認すると充電が切れそうになっていた。
私も家に連絡を入れようと思い連絡アプリを起動しようとしたら充電切れで電源が落ちてしまった。
これでは自分から連絡が出来ない、仕方ないと思いながら鞄にしまう。


/ 42ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp