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【呪術廻戦】無理も通れば

第3章 夢じゃなかった





「漫画とかでよく有るのは転生とかトリップとかですよね。」

「それなんだけど、そこまで非現実に考えるのは難しいけど、仮に時間を超える術式が有るなら次元を超える術式が有っても。少なくともこの世界には人間と呪霊が存在してる訳だしな。」

「…術式ってそんなに何でも出来るものなんですか?」

「紫亜が考える以上には何でも出来るやつも有るよ。紫亜のみたいに神使や仏道に関わる家は大体呪術連盟に繋がりがある事が多いんだけど、何も知らないみたいだね。」

「私の知る限りでは、特に…呪いも幽霊もそもそもの存在が証明されてない物ですし…」

「こっちの動きは表に出さないから知らなくても当然では有るんだけどね。どんなに非現実でも可能性は0では無い。それが此処だ。」

「…硝子さんは私の話を信じてる、前提でお話してくれてますが、可笑しいと思わない、ですか…?」

「ふふ、さっきも言ったけど、何が起きてもおかしくないんだ。それに証明出来る術が無いって事は否定する術も無い。それなら信じた方が気持ちも良いだろ?紫亜の言ってる事が支離滅裂ならまだしもな。記憶を弄る術式ぐらいならそんなに珍しい物でもない。記憶を弄られてるなら何処かに家が有る筈だし、探す当てはある。少なくとも私達は否定しないよ。」

「…ありがとう、ございます。」



聞けば聞く程、可笑しな話なのに。
当事者の自分ですら如何かと思う話だ。

やっぱり私が居た所と違うのかな。
そんな物理法則を無視した現象が簡単に起きるなんて思えない。
でも、タイムマシンとかは理論上では可能なんだっけ?
ニュースでブラックホールがどうとか言ってたのを見た様な気がする。


呪霊から逃げた先が此処で良かった。
助けてくれたのがこの人達で良かった。

…うん、頑張ろ。


「よし、そろそろ検査の時間だから行くか。お茶買ってこ、出した分の水分摂らないとね。」

「そうですね。もう喉カラカラです!」

途中、自動販売機に寄ってから医務室に向かう。

医務室には既に人が居た。
一人は白衣を着てるからお医者さん、もう一人は夜蛾さんだった。

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