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【呪術廻戦】無理も通れば

第3章 夢じゃなかった



「ちょっと、夜蛾センに報告するね。」

そう言って硝子さんは席を立つ。
丁度片付けが終わったのか夏油さんと五条さんが戻ってきた。

「顔色悪いけど、何かあった?」

「…あ、の、えっと…お二人はスマホってご存知、ですか…?」

隠せない動揺。
こんな事言っても良いのか分からず、思わず出た言葉はそれだった。

二人は顔を見合わせて知らない、と答える。

想像以上に可笑しな事が起きている現実を突き付けられる。

「お前ら、今日任務は?」

「俺、午後から。」

「私は今日は無いよ。」

「お前らも一緒に来い。紫亜大丈夫?今から夜蛾センの所行くから。」

硝子さんが電話を終わらせて戻ってきた。
硝子さんの様子に違和感を感じている様だが、二人は特に何も言わず分かった、と言いついて行く。





「あぁ来たか。とりあえず全員座れ。」

昨日と同じ応接室に通され私は夜蛾さんの正面に座る。
その隣に硝子さん、私達を挟む様に夏油さんと五条さんが座る。

「霧乃さん、さっきの電話の内容をもう一度確認したい。話せるか?」

「…はい。私が居たのは2017年で、「は?」

「ちょっと待てよ、今って2005年だろ?」

「そうだけど、悟はちょっと黙ってな。」

「昨日駅まで三人と出ただろう?その時に何か変わった所は?」

「特に変わった所は無かったです。…でも、ここが2005年だとしたら可笑しな事が…」

可笑しな事、2005年だとしたら五条さんが選んでくれた服との都合が合わない。
あれは確かに雑誌で見た物だ。
その雑誌も先週、家でゆっくりしてた時に見たのだ。

他にもスマホとガラケーという単語だ、少なくとも自分が中学に入る頃には存在してた物。
実際にいつからある物なのかは分からないけど。

現時点で分かるものはこれしかない。
身分証でも持っていればと思ったが、そう言ったものは普段から持ち歩かない。
学生証も必要な時しか携帯しない。

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