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【呪術廻戦】無理も通れば

第3章 夢じゃなかった



「そういえば、紫亜携帯持ってたよね?番号教えてよ。何かあったら連絡取れる方が良いでしょ。」

「はい!あ…でも私の携帯何でかずっと圏外なんですよね。電源は入るんですけどどこにも繋がらなくて…」

「圏外?そんな筈は無いけど、私達普通に使えてるし。ちょっと見せてよ。」

硝子さんは自分の携帯を出して画面を見せてくれる。
確かにアンテナは立ってる。
お仕事用と思われるガラケーだった。
私も同じように携帯を出して見せる。

「何これ、携帯?画面大きいし小型のテレビみたい。」

「…え、えっとスマホなんですけど…」

硝子さんの反応を見るとスマホを知らないようだ。
そんな事あるのだろうか。
珍しい機種な訳でもなく、友達でお揃いの子もいるくらいだ。

「スマホって何?」

「…えっと、電話とかメールも出来るんですけど、硝子さんが持ってるのと画面の大きさが違うくらいで、大体同じ物なんですが…」

「そんな携帯見た事ないなぁ。」

「…硝子さんの携帯ってお仕事用ですか?」

「いや、プライベートも仕事もこれ。」

やはり硝子さんはスマホを知らない様だ。
携帯を持ってない子も確かに周りには居たが、スマホを知らない子なんて居なかった。

もしかして、と思いもう一つ質問する。

「あの、ガラケーってご存知ですか?」

ガラケー?とやはり硝子さんは聞き覚えがない様だった。

どいう事だ、ガラケーもスマホも私が小学生の時にはあった物だ。
母が父に対して早くガラケーから変えなよ、と言ってたのを覚えている。

一つの答えに辿り着く。

そんな筈は無い、と思いたいが既に呪霊との遭遇や呪術師という存在、何より家や学校が存在しない。
現実とはかけ離れた事象が起きている。

確かにオカルトは信じていないが信じてないだけで、全く無いとは思っていない。
しかし、自分が対峙した物が余りにも科学に反する。

「…今って2017年、ですよね…?」

「2005年だけど…どういう事?」

硝子さんの顔つきが変わる。
携帯を触るとカレンダーを見せてくれる。
他にもニュースのネットページも出して2人で確認をする。

私も同じようにカレンダーの画面を見せる、やはり私の画面には2017年の文字。
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