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【呪術廻戦】無理も通れば

第2章 これは夢か



……ケ…

タ……テ

…呼ばれて、る?

タス、ケテ

助ける?何を?誰を?

辺りを見ても何もない

「タスケテ」

耳元で囁かれる

ぞわりと鳥肌が立つ

「ひっ…何っ?誰っ?」

声は聞こえたのに誰もいない。

キョロキョロと辺りを伺うも真っ白な部屋の中に居るのは自分だけ。
此処は何処だろうと、一歩踏み出した瞬間、何かに引っ張られるように後ろに傾く。

「タスケテ」

また声が聞こえ、視界が真っ暗になった。







「っ!…な、に、いまの…ゆめ…?」

体を起こすとそこは自分に用意された部屋だった。
猫のぬいぐるみが2体枕元に並んでいる。

「…ゆ、夢か。夢だよね…?いや、寝てたし、夢だ。」

動悸が治らない。
どんな夢だったか思い出せない。
真っ白な部屋で、何か囁かれて…
何て言ってたっけ…

「うわ、汗やば…喉もカラカラだ…」

こんな時は深呼吸だ、と思い深く息を吸って吐く。
それを繰り返して少しずつ落ち着いてきた。

「飲み物、ないんだった…共有スペースまで行くかぁ…今何時だろ…」

スマホの画面を見ると夜中の1時だった。
少し悩み、とりあえず出ようとドアを開け廊下を見る。

「流石に電気ついてないよね…どうしよう、怖い。」

硝子さんは声掛けてって言ってくれたけど流石にこんな時間にかけるなんて…
少し考え、諦める事にした。

再度ベッドに潜り布団を被る。
しかし寝付けない。

どうしようか考えながらスマホを弄る。
相変わらず圏外のスマホ。
アプリを開きトーク履歴を見る。
毎日誰かと連絡を取るのが普通だった。
2日も誰ともやりとりをしていない。
不安が蘇る。

「怖い夢見たくらいで…早く寝たいのに…」

コンコン

突然ノック音が響く。

「は、はい!」

「…俺、だけど。」

五条さんだ。
どうしたんだろう、何かあったのかな。
そっとドアを開ける。
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