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【呪術廻戦】無理も通れば

第2章 これは夢か



「部屋入るぞ。」

「は、はい…!一体、何が…」

「俺の術式だ。ほらよ。いい加減泣き止めよ。」

ベッドに降ろされる。

いまだに泣いてる私を見て溜息を吐く。

「ご、ごめんなさい…!」

涙を止めようと深呼吸するも止められず謝る。

「…あー、怒ってる訳じゃねーから。…悪かったな。」

乱暴に頭を撫でられる。
目が合ったが逸らされてしまった。
これは照れているのだろうか。
というか、五条さんに謝られた。

「…五条さんって謝るんですね…」

「ああ?馬鹿にしてんのかお前?」

「ごめんなさいっ!決してそんな訳ではなくて…!」

うーと言葉に詰まっている私を笑いながら、しゃがみ下から覗かれる。

「あ…目、蒼いんですね。ハーフなんですか?」

「目?ハーフじゃねーよ。なんだよ、気になるのか?」

「気に、なります…!蒼い目なんてなかなか見れないですし!」

「…見せてやるよ、特別だからな。」

そう言って五条さんはサングラスを外しこちらを見る。

「…凄い綺麗な色、ですね…!初めて見ました!なんか宝石みたいです!」

「別に普通だろ、こんなの。」

「いや、日本人の普通は黒とか茶色ですよ。」

「俺の家では普通なんだよ。」

「五条さんのお家って凄い?んですね。」

「そりゃあ御三家だからな。」

「御三家?」

「呪術界のトップだよ。」

「…呪術界の凄さが分からないのでピンとこないです。でも、この顔で御三家ってワードだけで凄そうなのは分かります!」

「それにプラスして俺は最強だからな!」

「言ってる事凄く何かアレなのに、その顔だけで納得出来ちゃう…!」

「アレって何だよっ!やっぱり馬鹿にしてんだろ。あんなピーピー泣いて、控えめだったくせによ〜」

「な、泣くのは、怖いものは怖いんだから仕方ないですし、最初は遠慮くらいしますっ!」

「はぁっ、本性は図太いんだなっ!」

「なっ!五条さんだってツンデレのくせにっ!!」

「随分、仲良くなったね。」

「す、ぐるっ!いつからっ?!」

「最強とか何とか言ってた辺りかな。」

「だったら声掛けろよなっ!」

「楽しそうだったから、邪魔するのも悪いと思って。」

「紫亜、大丈夫か?いじめられてたのか?クソの言う事は聞き流していいぞ。」

よしよし、と硝子さんが頭を撫でてくれる。
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