• テキストサイズ

【呪術廻戦】無理も通れば

第2章 これは夢か


駅の隣のデパートに入る。
やっぱりここも私の記憶通りだ。
テナントも覚えがあるものばかり。
私の好きなブランドのお店もちゃんとある。
レディースファッションの階まで上がる。

「ん?その店が気になるのかい?」

後ろから夏油さんに声をかけられる。

「あ、いや、えっと…好きなブランドで…」

と言うと、入ろうか、といって3人は中に入ってしまった。

硝子さんがこれ似合いそうと言って服を持ってくる。
夏油さんもこれは、と言って服を合わせてくる。

「ほら、悟も選んであげなよ。」

「なんで、俺が!」

「だ、大丈夫ですからっ!そんなに買うなんて…」

「金ならある。」

硝子さんはニヤリとして預かった封筒を出す。
えぇ、と言うと、そう言う事だから、と言って肩に手を置かれる。

商品はちょっと前に雑誌で見てた新作が並んでいる。
硝子さんと夏油さんが持ってきてくれた服は自分の好みの物でどちらを買おうか悩んでいると

「これも悪くないだろ。」

「…え!」

「な、なんだよっ!気にいらねぇのか?」

「いや、そんな事はっ!可愛いです!」

まさか五条さんが選んでくれるとは思わなかった。
五条さんが持ってきたのはお小遣いが足りなくて買えなかったワンピース。

新作も可愛いけどこのワンピースは欲しかったやつだ。
うーんと悩んでいると、硝子さんがその三着を持ってレジに行ってしまった。

慌てて止めようとすると、夏油さんに肩を叩かれる。

「大丈夫。金ならあるから。」

凄くいい笑顔で言われてしまった。
その間に会計を済ませた硝子さんが戻ってくる。

「次は寝間着見に行くよ。」

と言って連れてかれたのは寝間着の専門店。
ふわふわもこもこの可愛い寝間着のお店だ。
だがその分値段も高い物ばかりで買った事はない。

「こ、ここ、結構高いお店ですよ…!」

「気にするな、なんならさっきの所でまだ買っても余るくらいあるから。」

「ひぇ…でも、そんな使わなくても…」

「良いんだよ保護なんて優しい言い方してるけど拘束してるのは変わりないんだから遠慮したら勿体無いぞ。」

硝子さんもいい笑顔で言うものだから何も言えなくなってしまう。

結局寝間着も3着買ってもらってしまった。
罪悪感で頭を抱える。

「男共、これでどっか時間潰してこい。」
/ 42ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp