第6章 昼寝
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レ「お前今日は泊まってけ」
『え?』
レ「ラギー」
ラ「はいッス!って誰ッスかこの女の子は」
ラギーと呼ばれるその男の子は興味津々というように私を覗き込む。
レ「なんでもいいだろ。それより飯」
ラ「はいはい、準備してるッスよ!」
ラギーがドアの向こうからワゴンに乗せたとても美味しそうな料理をテーブルに並べた。
『何これ…おいしそう…』
ラ「そりゃそうッスよ!オレが腕に寄りをかけて作ったんスから!」
料理の匂いを嗅いだ所為か、ぎゅるるる~と私のお腹が大きく音を立てた。
レ「ふっ、そうだろうな。お前昼からなんも食ってねぇだろ」
『そういえば…』
朝から晩までぐっすり眠っていたから、今日は朝ご飯しか食べていないんだ。
ラ「そうなんスか?シシシ、なるほど…だから2人前だったんスね!」
レ「うるせぇ、お前はもう引っ込んでろ」
ラ「シシシ、じゃごゆっくり~」
ラギーはそういうと早々と部屋を出て行ってしまった。
レ「食え」
『え…?いいの?』
レ「ああ。安心しろ、毒なんざ入ってねぇ」
そりゃそうだろう。この人なら毒なんて盛らなくても、力で捻じ伏せることは簡単な事だ。
そもそもこの人はそいう言う手法は好まなそうだ。
『じゃあ…いただきます』
私が椅子に座れば目の前にはバスローブを羽織ったレオナ先輩が座って、用意された料理を時々会話を交えながら食していった。
なんだか少し安心するかも…ここ。なんて思ってるとお腹がもいっぱいになり食器をワゴンに戻す。
レ「ンなもん、ラギーにやらせとけ。お前…といったか。はこっちに来い」
そう言って差し出される手に疑問を抱きながら手を取る。
『レオナ先輩?』
レ「レオナ」
『え?』
レ「レオナでいい」
『いや、でも…』
それでは示しがつかないんじゃないかな…なんて思ってると、レオナ先輩と繋がってる手を引き寄せられる。
レ「お前俺の女なれ」
『…はい?』
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