第6章 昼寝
.
…なにこれ、どんな状況?
私は確か植物園に居たはず。なんだが、ここは見知らぬとても大きい部屋のど真ん中にあるキングサイズのベッドの上で、見知らぬケモミミの生えた下着しか身に纏っていない男が私の隣で穏やかな表情で眠っていた。
状況を整理しようと頭をフル回転するが、やっぱり状況が読めない。
『どういうこと…?』
混乱していると隣の男が大きな欠伸をして目を覚ました。
レ「よぉ、目ェ覚めたか」
『えっと…この状況は一体…?ここは…あなたはだれ?』
レ「ちっ、めんどくせぇ…ここはサバナクロー寮寮長室だ。俺はレオナ。レオナ・キングスカラー」
『寮長…レオナ…レオナ先輩…!?』
レ「う、っるせぇ…大声出すな、バカ女」
あ、耳がヘナってなってるの可愛い。じゃなくて!レオナってあのレオナ先輩…!?
『確か私は植物園で寝てたはず…』
レ「ああ、俺の寝床を取りやがって…」
レオナ先輩が言うには、私が夕方まで占領していたからと自分の部屋へ連れてきたらしい。
で、今の今まで一緒に寝ていたと。どれだけ命知らずというか、神経が図太いんだ、私は…。
と自分の行動に反省をしていると、レオナ先輩は再びベッドに寝転がった。
.