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未来へ繋ぐメッセージ【アイナナ/Re:vale】

第18章 ライブスタッフ



「万、モモくんと七桜に振られた・・・」

さすがに可哀想だと思い、千の背中をポンポンと叩いて慰める。

ある日、七桜が万の写真を撮ってモモくんとその写真を楽しそうに見ていた。

「七桜さん、もういいですから!」

撮りすぎてる七桜を止めてる。
てか、2人の距離近くない?
だいたい、何で七桜は万の写真撮ってるの?

「何で万の写真撮ってるの?」

僕に気付いてなかった七桜は、ビックリしてスマホを手から落としてしまう。
それを見事にキャッチしちゃうモモくん...

「あの・・・」

「百、ありがとう。後で送っておくね!今日もライブ楽しんでってね」

「は、はい!失礼します!」

そう言ってモモくんは部屋を出て行った。

「何?百と話したらダメなわけ?」

「ダメってことはないけど・・・2人の距離が近いと思って」

「そんなことないよ。千だって十分近いと思うけど?」

「確かに言えてるな」

万にもそう言われたら、何も言えなくなるじゃないか...
モヤモヤした気持ちのままライブをする。
七桜はここ最近、モモくんを見てることが多い気が...

ライブ後、僕もモモくんと話がしたくて話しかけた。

「モモくん、今日のライブどうだった?」

「ユ、ユキさん!今日も超イケメンです!」

相変わらず言うことは同じ...
改めて感想を聞くが、今度は口をパクパクさせて固まってしまった。
それを見て七桜が笑ってる。
モモくんは耐えられなくなりその場を離れ片付けに行ってしまった。

「どうして笑ってるの?」

「百が相変わらずだなと思って」

「全然話してくれないけど・・・」

「緊張してるんだよ。すぐ赤くなるし逃げちゃうし。可愛いよね」

「ふぅん・・・可愛いのは七桜の方だけどね」

「はいはい、それはいいから。今日は百の事ご飯に誘うんでしょ?言ってきたら?」

七桜に言われて思い出し、モモくんのところへ向かう。

「モモくん、この後一緒にご飯行かない?」

「え?す、すみません!とんでもないです!」

(はぁ・・・また逃げられた・・・)

思えば僕だけ逃げられてない?
僕、モモくんに何かしたんだろうか...
万と七桜とは緊張してても話はしてるよね。
どうして、僕だけ...?

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