第61章 来年に向けて
次の日おかりんに言って、2人で結婚指輪を選びに行った。
お店の人は驚いてたけど、俺が婚約指輪買ってるの知ってるし、すごい丁寧に提案してくれたり、親身になって悩む七桜と一緒に選んでくれた。
無事指輪も選び終わり、内側の文字も決めて誕生石も埋め込んでもらう事にした。ちょうど1月の中頃に出来ると言われた。
明日は両家の顔合わせ。悠斗も来てくれるし、もちろん俺の姉ちゃんも来る。
俺の親は遠慮してんのか緊張してるのか、いつもより口数少ないけど、姉ちゃんは楽しそう。
遥人さんと幸奈さんは普通に楽しんでる。悠斗はご飯に夢中だ。
「七桜とも話して、結婚式はまだやらないから。今年中に出来る時期見つけてするよ」
「いつ籍入れるか決めたの?」
「おかりんがお母さん達に聞いてみてって言ってた。大安とか良い日ってあるんでしょ?」
「大安か、友引がいいですよね?」
「そうですね。その2つなら好きな日に入れたらいいんじゃない?」
「2人で決めてないの?この日がいいって」
「一応この日がいいなって言うのはあります」
「おかりんも調べてくれて、この日にしようって。良い夫婦の日みたいな語呂もいいなって思うし」
「その日は・・・岡崎さんずいぶん詳しく調べてくれたみたいね。大安だし、慶事って言って結婚式とか婚姻届出す日にはすごい良い日」
「あと、結納とかそういうのはいいよ。もう一緒に住んでるし、必要なのは買えるから」
「さすがRe:vale!稼いでる人は言うことも違うな」
「お父さん・・・」
そうして、顔合わせも無事に終わった。
おかりんにも報告して、入籍する日も決めたと教える。
「そうですか。わかりました。僕が責任持って出してきますので。その前に2人の写真記念に撮りましょう。千くんも一緒に。千くんも一緒に写ったのを無料SNSにあげて、2人のを会員ブログにあげましょうか」
「そうね。違いがあった方がいいしね。1月ってもうすぐだね。僕も急いで引っ越し終わらせないと、年末年始片付いてない部屋で過ごすことになる」
「僕もお手伝いしますから。今年もあと少し頑張りましょう!」
それから少しして、ユキの引っ越しも終わり、3人の誕生日会も出来ずに年末を迎える。
俺と七桜の誕生日はケーキ買ってきただけだけど、ちゃんと祝えたからよかった。