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未来へ繋ぐメッセージ【アイナナ/Re:vale】

第17章 楽しい時間



私はいつ万にプレゼント渡そうか機会を伺ってるのに、千は忘れてるのか一向に渡そうとする気配がない。
さっきから目で念を送ってはいるけど、ちゃんと読み取ってくれてるだろうか...

もういいや、千待ってたらずっと渡せなさそうだし先に渡しちゃえ。

「万。はい、これ遅くなったけどクリスマスプレゼント」

「俺に?ありがとう・・・」

「万、僕からも」

便乗して千は照れくさそうにプレゼントを渡している。

「千が!?どうしたんだ?お前何かやらかしたのか?」

「どうしてそうなるの?」

「いや、千がプレゼントってどう考えてもおかしいだろ!」

予想してたとおりで面白いけど、ちょっとだけ千可哀想...

「万もそう思うよね。でも、これからは毎年用意するんだって」

「こんなに一緒にいたのに、今日が初めてっておかしいけど・・・」

「そっか。千も七桜もありがとう。でも、俺何も用意してない・・・」

「万にはいつも苦労かけてるからいいよ。色々してくれるし」

「そういうわけにはいかないよ」

「なら、次からってことでいいんじゃない?」

千がそれでいいっていうならってことで、次からになった。
万は嬉しそうにプレゼントを開けて、早速身につけてくれた。

「これで帰り道も寒くないな!ありがとう!」

「僕も七桜からマフラーもらったんだ」

「だから昨日あんな嬉しそうにしてたのか!」

そうなの?

「僕も頑張るって決めたから。七桜に好きな人がいても可能性がないわけじゃないでしょ?」

確かに付き合ってないから好きなのも、どう頑張るのも個人の自由だよね...
万も大丈夫かって何か問題起こすんじゃないかと心配してる。

千が誰かを気遣うようになるのはいいことだけど...
七桜に好きな人がいても可能性があるって言ってる事は、好きだって伝えたってことだよな。
それでも頑張るか...今までの千なら考えられないな。
色々成長してくれるなら、人間関係も築けるようになるしいいか。

「万、早く映画見ようよ」

「あぁ、そうだな」

それから、少し前に話題になったアクション映画を一緒に見た。
何でもない日だけど、こうして集まるのはいいな。
遠出も今までしてなかったけど、これからは時々行くのも悪くないかもしれないな。
それで2人も楽しいって思うなら。



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