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未来へ繋ぐメッセージ【アイナナ/Re:vale】

第14章 春原 百瀬



そんなことを思っていた頃、昨日の事件が起きた。

俺は気が付くと勝手にステージに向かって体が動いていて、相手の奴をボコボコにしていた。
守らなきゃって思った結果、とっさに出た行動だったと思う。
相手を叩き潰した後、色々片付いてからバンさんと話をすることに...

(Re:valeと話すなんて・・・超緊張する・・・)

話していると、俺のことがRe:valeに知られていたみたいで姉ちゃんと来てることまで知られていた。
なんか、恥ずかしい...

バンさんが手帳に名前と連絡先書いてというから、手を震わせながら丁寧に書かせてもらった。
ユキさんと七桜さんの視線を感じてさらに緊張が...

その日は大変な事しちゃったけど、七桜さんにはタオル貸してもらったし、バンさんとユキさんとも話せたし嬉しすぎて興奮して中々寝付けなかった。

そして今日はクリスマス。
Re:valeばかりに時間をさいて、家族に渡すプレゼントを買い忘れていた事に気が付き急いで買い物に行くことにした。

Re:valeのことを考えてニヤけたり赤くなったりしながらプレゼントを選ぶ。
端から見たら、俺おかしい人だと思われそう...

「これでよし!」

みんなの分のプレゼントを無事に買い終え、ブラブラと街並みを見ながら駅まで向かって歩く。

途中、たくさんのカップルたちとすれ違う。

(今日クリスマスだし、そりゃみんなデートするよな・・・)

1人で歩いてる自分...
今までずっとサッカー三昧だったもんなぁ...

俺だって普通に彼女は欲しいと思う。
今までいなかったわけじゃないけど、どうしてもサッカー最優先になって一般的に付き合ったら経験する色々なこととは無縁に終わっている...
そりゃ、男たちで集まればそういう話もするし当たり前だけど興味もある。

カップルいいなぁ...と思いながら歩いてると、ふと七桜さんの顔を思い出す。
ライブの時に見せてくれる笑顔の七桜さんを。

それだけで顔が赤くなるのがわかるし、ポッと幸せな気持ちにもなれる。
ついニヤけてしまっている自分に気が付き、恥ずかしくなるのと同時になんてこと考えてるんだと自分に言い聞かせる。

別世界の人なのに七桜さんとなんて...
なんてこと考えてんだ。
おこがましいにも程があるよ...


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