第61章 来年に向けて
「七桜も飲もうぜ!」
三月に誘われて、一緒に飲むことに。
「今年もあと少しで終わりですね。今年はTRIGGERと対決しないといけないんですよね」
「そうだな!よくしてくれるし、仲も悪くないけど、こればっかりは負けらんねぇな!」
「いいライバルなんだね」
「そうですね。そういう意味では悠斗くんもそうですよ。同じ事務所で一緒に住んでますけど」
「そうだな。でも悠斗は1人先行ってるって感じするよ。だからこそ頑張ろうとも思えるけどな」
「悠斗は全部1人でできるので、ワタシも尊敬してます」
「俺も!作詞作曲に楽器もできるってすごいよな。Re:valeも一緒ですげぇって思う」
「そう言ってくれるのは嬉しいな。悠斗のこともよろしくね」
「大丈夫!俺は仲良くしてるよ。学校でも寮でも」
「たまに一織が拗ねてるよ。自分の方が小さい頃から仲良いのにって」
「一織も可愛いとこあるよね。環、一織とも仲良くしてあげてね」
「俺、いおりんとも仲良いと思ってるけど?てか、俺らって仲良いんじゃないの?」
「そうだね。僕らは仲良いと思うよ。ね、三月さん!」
「あぁ!同じ釜の飯食ってんだ!仲良いに決まってる」
若いっていいなと思って見てる。
「七桜りんだってまだ若いんじゃん?」
「え?声に出てた?」
うんとみんなが頷く。
「あはは、三月とそんな離れてないもんね。自分が20代前半ってことたまに忘れるときあるよ。もうすぐ30の人といるからかなぁ・・・イッタ!!」
「それって誰の事?僕じゃないよね?」
千が軽く叩いてきて、問い詰められる。
「すぐ叩くのやめたほうがいいよ?」
「大丈夫。七桜にしかしないから」
「ちょいちょい、ユキ叩いちゃダメでしょ!俺もユキと同じだから忘れないでね」
「冗談でしょ?すぐ本気にするのやめてくれない?」
「はい!みなさんストップです。もう宴会場片付けるそうなので、続きはそれぞれ部屋でお願いします。くれぐれも騒がないようにお願いしますね」
そう言われて充てられた部屋に向かう。
七桜は女の子1人だから1人部屋だけど、俺とユキも着いてって同じ部屋に入る。つまみと少しだけお酒を用意して、Re:valeだけで乾杯。言い合いはするけど、じゃれてるみたいなもんで仲はどのグループよりも良いはず。