第61章 来年に向けて
旅館の浴衣に着替えて、みんなでご飯を食べる大部屋に移動する。
「カンパーイ!」
それぞれ乾杯して、目の前の料理を食べる。
ユキは食べれない物を俺と七桜の皿にのせて、野菜を取っていく。
「今日はありがとうございました。悠斗くん来られなくて残念がってました」
「そうそう!俺も行きたいーって騒いでたよな」
「環は来れてよかったな。お前も来れなかったら2人で騒がれるとこだったよ」
「悠斗、うるさくてごめんね」
七桜はアイナナ達と話をしてる。俺とユキは龍と楽と話す。
「龍!沖縄ってあれできるの?」
「あれ?」
「えっと、海で船とかで引っ張ってもらって飛ぶやつあるでしょ?」
「あぁ、パラセーリングのことですか?パラシュートつけて飛ぶやつですよね?できますよ。マリンスポーツはだいたいやってますよ」
「さっき七桜がそれやりたいって言ってたから」
「七桜さんて、行動派っすよね?意外っていうか、ゲームの印象強いんで」
「スポーツ好きなんだよ。見るのもするのも。ゲームも好きだけどね。それにあぁしてみんなで集まって騒ぐのも好きなんだ。俺もだけど」
「確かに楽しいですよね。それに七桜さんが笑ってると本当に楽しいんだなって思えます」
「あれが芝居の笑いだったら、僕怖いんだけど・・・」
「ユキはからかうの好きだよね。また嫌がられるよ?」
「それでも僕の事は嫌いにはなれないから。違う?」
「いや、ずっとやり続けたらそう言える保証は・・・」
「えっ?解散?」
「あはは、解散するわけないじゃん!嫌いにはなるかもしれないけど」
七桜が突然来てそう言う。
「そう。解散しないならいいよ」
ユキはそう言いながらも嬉しそう。
「百さーん、次マリンスポーツがいいです!」
三月が少し酔いながら言ってくる。
「俺もさっきその話してたんだよね。七桜がやりたいって言ってたのパラセーリングって言うんだって。龍が教えてくれた」
「さすが、沖縄出身だね!その時は案内お願いしよう」
「まだ行けるかわからないのに」
「いつか行けるかもしれないでしょ?」
「ほらほら、言い合いしないでご飯食べたの?」
七桜はまだと言って席に戻ってアイナナ達と食べ始めた。三月と壮五はお酒を飲んでいる。