第60章 後輩達との共演②
そんな話をしてから、それぞれの季節の曲を考えるようになった。
あれから仕事でみんなと会うことがあったから、よかったねと言ってあげると、みんないい顔して返事をしてくれた。
まだ暑いけど、前から言われていたテーマパークでの撮影が近づく。詳細を聞くと、大正時代をイメージして作った、ぱんだなめこ村という名前のテーマパークが出来るそう。
そこで、大正時代にあった衣装に着替えて脱出ゲームを行う。
「ぱんだなめこ村ってすごい名前つけたね」
「大正時代の衣装って?実際大正時代にあった職業とか着てた服ってこと?」
「はい。なので、今日下見に行くついでに、衣装も見てみましょうか」
そして、4人で下見に行くことになった。
大正時代に行ったことないからわかんないけど、ぽい感じのレトロでいい感じの所だ。
「へぇ、こんな感じなんだね。当時の食べ物とかもあるんだ」
「衣装はこっちの方にあるみたいですね」
先に衣装を見に行く。
「うわぁ、いっぱいある!」
「すごい数だね」
「ちょうど、和服と洋服の中間辺りだっけ?マント着てる人が多かったイメージが」
「そうですね。着物と洋服を合わせて着たり、色んなファッションが流行った時代と習いましたよね」
「七桜はこれがいいんじゃない?袴に大っきいリボンだって。可愛いよ?袴なのにブーツなんだね」
「七桜さんは袴の中から好きなの選んでいいですよ。百くんと千くんは他の人とかぶるといけないので、もう決まってます。着物の上に上着を羽織る形で大人の男性っぽくしましょう!」
「俺らも袴ってことだよね?ヤッター!七桜と一緒」
私は何でもいいって言われたから、色々見てレトロ感のある色がはっきりした可愛い感じのやつを選んだ。
百と千も袴に上着を羽織って、千は眼鏡、百は帽子を被る形で決まった。
「七桜が選んだの可愛いね。色もパキッとしてて」
「レトロって感じするよね」
「2人のも大人感でてるんじゃない?」
「当時はこういう服装してる人が多かったんだって。軍人とか警察みたいな人達は制服があったみたいだけど。誰かが着るみたいよ」
「誰だろうね?龍ちゃんとか体格いいから似合いそう」
「龍なら、しっかり守ってくれそうだね。三月は学生かなやっぱり」
「三月くんが聞いてたら、突っ込まれてるよ」