第59章 Friends Day
そんな話をしてると、撮影中だから静かにしろと注意された。
七桜にも後から怒られた...そんなに怒ってなかったけど。
「七桜りん、お昼一緒に食おう!」
「環!俺が隣に座るんだよ!」
「反対側座ればいいじゃん」
「そっちは百くんが座るだろ!」
悠斗と環が七桜の隣の取り合いを始めた。
「環くん、悠斗くんの隣でも七桜さんとは近いから」
「いいよ。環こっち側に座りなよ」
環に譲ってあげると、悠斗が文句言い始めて、七桜と喧嘩を始めた。
「こらこら、姉弟喧嘩はやめなさい。モモは僕と七桜の近くで食べるから、気にしないでいいよ。環くんも座って」
「ごめんね」
「いいよ。家に帰ればいくらでも隣に座れるし。みんなも七桜と話したいんだよ」
「そうそう。忙しいから寮にも遊びに来てくれないし。ゆーちゃんはいつでも会おうと思えば会えるだろ?姉弟だしさ。俺はそうできない・・・会いたくても会えないんだから、少しくらい譲ってくれてもいいだろ?」
「理は今、九条さんと海外にいるよ。僕も配慮が足りなかったね。戸籍上は僕の妹だけど、血の繋がった兄妹は君だ。日本に帰ってきたら教えてあげるよ。その時は会えるようにしてあげる」
「てんてん・・・ありがと」
「よかったね、環」
「うん!七桜りん、俺の姉ちゃんって思っててもいい?」
「いいよ。悠斗と環が弟か・・・」
「ちょっと待って!環がそうなら俺もずっとお姉ちゃんって思ってるんだけど」
陸が俺もって騒ぐから、一織がわかってますよとなだめている。
「結局、年下くんたちは七桜をお姉ちゃんだって思ってるって事でいい?」
「まぁ、10代限定だろうけどな」
「ワタシは思っていませんよ?素敵なレディーだと思っています」
「さすがに僕も自分のお姉さんとは・・・恐れ多いです」
「あはは、お兄さんチームはさすがに冷静だね。俺も恐れ多いって思ってたからわかるよ」
「百さんが、ですか?」
「俺は元々Re:valeのファンだったから、始めは声掛けてくれるのも恐れ多いって思ってた」
「僕が話しかけてもキャーって逃げてたからね」
「キャーって乙女じゃないですか」
「ももりん、Re:vale大好きだったんだな」
「もちろん!今でも大好きだよ!」