第57章 MV撮影
「関係者ってどういうこと?」
「僕もツクモプロに入ったんだ。いずれは社長になるだろうね。そうなったらRe:valeはツクモがもらう。それに七桜は僕がもらうから」
「何を言ってるんだ?」
私を庇うように2人が前に立つ。
「今にわかるさ。僕の言う通りにしておけばよかったってね。じゃ、今日は帰るよ。七桜、またね?」
言いたいこと言って出て行った。
「あの人がツクモプロに入った?ツクモはどうしてあんな人を」
「どうしようもない息子だから入れるしかなかったんじゃない?あんなの僕から見ても社会不適合者だよ」
「まさか、こんなに早く・・・俺、実は話は聞いてたんだ。でもまだ先だと思ってた。早めに対策立てないとな・・・」
「危ないことはしないでくださいね?」
「そんなことしないよ。七桜巻き込むことになる。危ない目にはあわせないよ」
「そうだね。七桜は僕がもらうって言ってたけど、あいつモモとの噂知らないわけないよね」
「たぶん知ってると思うけど・・・あえて知らないふりしてるのかも」
「なぜ?」
「油断させるためとか?」
「ユキ、今日時間ある?集まれないかな?話したい事あるんだ」
「別に時間は大丈夫だけど・・・話したい事って?」
「それは家で話すよ」
千は気にしつつも仕事はきちんとする。
千が少し席を外したときに百が話しかけてきた。
「七桜、今日ユキに話そう。その時、俺も今知ってる情報話すよ。大丈夫、ユキもわかってくれる。それに、了さんは根っからふざけた人だから、人間関係は記憶と同じはずだから、考えてることも変わらないと思うんだ。たとえ変わってたとしても対処はできるはず」
「わかった・・・話すよ」
「俺も一緒に話すから。大丈夫だよ」
そう言って、安心させてるとユキが戻って来た。
「今日、晩ご飯どうする?よければだけど、久々に七桜のご飯食べたいんだけど」
「いいよ。何がいい?」
「野菜とキノコのパスタがいいかな。トマトたっぷりのやつ」
「ユキが好きなやつだね!なら、俺は野菜スティック作ってあげるよ!ソースは、味噌マヨはどう?」
「それ、百が好きなやつでしょ」
「あはは、最近俺がハマってるの味噌マヨ!いくらでも野菜食べられるんだよね!」
「じゃあ、それにしようかな!」