第56章 Mission撮影開始
「Re:valeさんは記事を書かれる事、結構ありますよね?どれも信用しがたい内容の物ですが・・・不仲説から熱愛まで色々」
「うちは事務所が小さいからね。あきらかにガセってわかるものは放置してるの」
「七桜は徹底して気を付けてるし、俺も気を付けてるから1度も撮られたことないしね。噂程度には書かれてはいるけど。それでも嘘でも書きすぎだろってやつは頼んで潰してもらってる。遥人さんもそうしてくれてるし、知らないところでなかったことにしてくれてるのかも・・・」
「七桜さんのお父さんって凄い人ですよね」
「そうなんだよ。俺の憧れなんだ」
「大和さんが言う揺るがすようなネタってなんだろうな・・・」
「それは、大和から直接聞きな?俺たちが例え知ってたとしても、大和が話す前に知られてたってわかったらどう思う?」
「ちゃんと話してくれるから、それまで待ってあげようよ。信じてあげよう?仲間でしょ?」
「そうだな!百さんもすいません。一織もごめんな。ほら、ご飯いっぱい食べてください」
「兄さんのご飯は世界一美味しいですから」
「一織さ、言ってて恥ずかしくないの?」
「え?普通じゃありません?百さんだって言いますよね?」
「俺も七桜とユキには言うけど、姉ちゃんには言わないな。悠斗は言ってるけど、シスコンって自分で認めてるからね」
「一織も、実はブラコンだよねー?」
「なっ、七桜さん!何、言ってるんですか!」
「あはは、照れるなよぉ!ブラコン上等!」
恥ずかしがる一織とそれを見て喜ぶ三月。
その様子を見て、百と微笑んで笑った。
その後、お風呂に入った和泉兄弟の怪獣パジャマ姿を写真に収めて、帰ることにした。
家に帰ってから、お風呂に入り買ったパジャマを2人で着る。
百が一通り騒いで写真も撮りまくってるから、冷たいお茶を取りに行く。
「大和が気にしてる事って、志津雄さんだよね?」
「それしかないでしょ。だって愛人の子供だよ?中々自分では言いにくいけど・・・」
「あ、ユキから電話だ」
百が電話に出る。
「もしもし?もう撮影終わったの?」
「あぁ。もう家に帰って来たよ。パジャマ似合ってたよ。今度パジャマパーティーでもする?」
「じゃあ、ユキも着るんだよ?」
「僕は、クマじゃなくて別な動物がいいかな」