第56章 Mission撮影開始
出掛ける支度をして、大きなディスカウントストアに入る。
「確か、洗剤とかそんなに残ってなかったと思うんだよね。三月たちって柔軟剤こだわる方かな?」
「寮に住んでるし、そこまでないんじゃない?悠斗も適当に買ってるっぽいし」
「なら、今使ってるのでいっか。歯ブラシは昨日買ったし、あぁ!七桜!来て来て!」
呼ばれて行くと、色んな着ぐるみのパジャマが置いてある。
「これ、買って帰ろうよ!えーっと、どれがいいかなぁ。七桜はこれっ!絶対可愛いよ!」
「三月たちに買うんじゃないの?」
「もちろん買うよ!俺たちも着ようよ!俺は色違いにする」
百が選んだのはピンク色のクマとブルーのクマ。
「三月と一織は・・・これだなっ!」
カラフルな怪獣の色違い...
「可愛いね!一織に着せるには、これで釣るしかないかな」
ろっぷちゃんのおもちゃセットを手にして言う。
「一織、ろっぷちゃん好きなの?意外と可愛いの好きなんだね」
他にも色々見て、会計をして店を出た。
「七桜も結構、こういうの好きなんだね?少しは嫌がられるかもって思ってた」
「可愛いの好きだし、ハロウィンとかコスプレやってみたいから嫌いじゃないよ?」
「コスプレかぁ・・・今度、メイドとか着てみる?」
「なに・・・?着てもいいけど、メイドでもさせるつもり?」
ジト目で見ると、焦り出す百。
「違うよっ!メイドさん着たら可愛いだろうなって・・・その後そのまま・・・興奮するからやめよ!」
1人で顔を赤くして興奮してる。
「そんな趣味はないからね?」
「わかってる。嫌がる事はしないよ。少し想像しちゃっただけ」
そう言いながら車を走らせて事務所に向かう。
「おはようございます。今日は千くんは映画の撮影で1日いませんので、2人の雑誌撮影ですね。もう秋物ですか・・・早いですね」
「この時期冬物とか暑いよね・・・逆も辛いけど・・・」
「そうだよね。寒いのに薄着しないといけないもんね。七桜は寒いの苦手だから辛いよね」
おかりんに連れられて、撮影現場につく。
何度も衣装を着替え、順調に撮影は進む。
撮影が終わってから、俺のマンションに向かう。
一応、ピンポンを押すと2人はもう帰って来ていた。
「百さんと七桜さん!?」
「どうしたんですか?」