第56章 Mission撮影開始
「遥人さんに言われたの。守りたいなら人を見る目を養えって。人間関係ってさいいことだけじゃないでしょ?辛いこととか色々乗り越えて成長する。でも、付き合う人間は選べって。それから遥人さんが色んな人紹介してくれてさ。今の仲間はみんな助けてくれる。了さんの事も調べてくれたりね。だから感謝してるんだ」
「そんなことあったんだ」
「だから、七桜は気にしないで普通に過ごして?たとえ記憶通りになにか起っても、いつとか時間はわかんないんでしょ?記憶の世界と今の世界で違う事もたくさんあるんだよね?」
「できるなら起ったとしても助けてあげたい」
「そう言えば、今回のはどうだったの?記憶の世界は七桜いないんだよね?」
「百が三月と一織見つけて、自分の家に泊めてる」
「俺の家に泊めてるのは合ってる!俺はいないけど。話してくれてありがとね。俺も一緒に手伝うからさ、1人で思い悩まないで?」
優しく抱きしめて安心させてくれる。
「七桜は、きっと俺を助けるために産まれてきてくれたのかもね。いくら記憶があってもそれだけで好きにならないでしょ?」
「百には会いたいって思ってたよ。まさか自分がRe:valeになるとは思ってなかったけど」
「Re:valeになってなかったら会えてなかった?俺は違った形で会えたと思う。だって、七桜もライブしてたでしょ?それに七桜が小さい頃から音楽してたのも、決まってたんだよ。ユキが見つけて声掛けたんだから」
「千にも話した方がいいかな・・・」
「うん・・・いいんじゃない?曲だって全然違ってるんでしょ?同じだったら言うの怖いけど。俺も参加してるから違ってるんだよね?大丈夫。今度話してみよう?俺も一緒にいるから」
「ありがとう・・・」
「ユキにも話したら、これからは4人で悩めるね。1人より2人、多い方がいいでしょ?七桜も忙しいし俺もいるから中々バンさんにも話す時間なかったよね?」
「そんなことないよ。今まではそんなになかったから。百のことはみんなに協力してもらったけど、みんなが提案してくれたから」
「俺ってば後輩にも恵まれてるなぁー。奥さんは可愛いくて頼もしいし。本当幸せだよ。俺さ、Re:valeのライブで初めて七桜見た時からずっと好きだったんだよ?凄くない?」