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未来へ繋ぐメッセージ【アイナナ/Re:vale】

第11章 3周年ライブ



そして、今日は3周年記念ライブの日。

「七桜、緊張してるの?」

「え?別に緊張してるわけじゃ・・・」

「いつものライブと一緒だろ?大丈夫か?」

2人に心配されるけど、正直それどころではないのです...

「大丈夫!3周年だからテンション上がってるだけ。始まったら落ち着くから」

今日は瑠璃さんが百を初めてライブに連れて来る日だ。
本物も百に会えるのに緊張しない方がおかしいでしょ...

いつもはしない心臓の音がうるさく聞こえる...
顔の筋肉も緊張したり、緩んだり...
緊張して手が冷たくなってきたよぉ...

「万、七桜が可愛いんだけど!どうしよう・・・」

「はは、わかってるよ。七桜、大丈夫か?演奏ちゃんとできるか?」

「うん!ちゃんとやるから全然大丈夫!」

百が来るからっていつまでも緊張してられない。
ちゃんとやらなきゃ、百にもいいところ見せたいし、ちゃんとした音楽聴いてほしいし、感動してほしい。

それに、このライブで百はRe:valeの2人を好きになるから失敗することはできない。
時間になるとステージの照明が消え、3人で同時にステージへと上がる。

3周年ということもあり、いつもより人が多いような気が...

「こんばんは!Re:valeです!今夜は見に来てくれてありがとう。Re:valeおなじみのこの曲から!初めて聴く人は覚えて帰ってください!」

万が挨拶をしてから、それぞれの位置につく。

1曲目は【未完成な僕ら】を披露する。
この曲は電子ピアノを演奏することになっている。
自然と気合いも入る。

ー万saidー

踊りながら、七桜の様子を見るといつも通りに演奏してたから安心した...けど、視線がキョロキョロしてるか?
誰か探してるとか?だから少し様子が変だったのか?

七桜は目当ての人を見つけたのか、嬉しそうな顔で笑っていた。
もしかして...好きな人とか...?

千はもちろん気付いていない。
むしろ、高校生になって好きな人いないって決めつけてるのもおかしな話だよな。

いつも俺たちといるから考えたことなかったけど、俺だって彼女いたことあるし。
千なんて何人も彼女いたしな...

そう考えると、別に七桜に好きな人や彼氏がいてもおかしい話じゃないんだよな...


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