• テキストサイズ

未来へ繋ぐメッセージ【アイナナ/Re:vale】

第11章 3周年ライブ



七桜もやっと合流して、イライラしていた千の顔が一気に笑顔に変わった。
そんな千も今まで見たことなかったから、俺的には嬉しい。

それを見て、七桜は写真を撮った。
いつからか忘れたけど、七桜はよく写真を撮る。
日常や、誰かの誕生日、出掛けたときと色々...
前に聞いたら、たくさん思い出残したいからって言ってたな。
それでアルバムには3人で撮った写真がたくさんある。



私は無事に志望していた高校に合格し、中学を卒業した。
千も無事に高校を卒業すると、予想通り万のアパートに転がり込んで住み着くようになった。

私は叔父さんの提案で、高校は小鳥遊家にお世話になることになった。
両親も高校生の1人暮らしより安心だしそうしろと叔父さんにお願いした。
悠斗はお姉ちゃんいなくなるって拗ねてるけど...

大学に行くか行かないかは、まだ先の話だからそうなったらその時話そうってことになった。

そして...Re:valeが結成されて、私が加入してもうすぐ3年になろうとしている。

お父さんと離れたから教わることは少なくなったけど、こっちにいるお父さんの仲間に教わることができるから、苦手なベースも教えてもらえる。

少し成長して大きくなったのもあり、楽器の出来具合の幅も増えてきた。
ベースも力がついてきたから、前よりも音が出しやすくなったし背が伸びたからドラムも叩きやすくなった。

それに、現役でやってる人もいるから学ぶ事も多くて嬉しい。
お父さんって、どんな仕事してんだろ...凄い友達、知り合い多すぎない?
しかも、みんないい人で優しい...今度聞いてみようかな。



今日も自分の立ち位置から客席を眺める...
すると、キラキラした目線を万に送っている人がいる。

(あの人・・・百のお姉ちゃん?瑠璃さんだ・・・可愛いぃ)

「こんばんは!Re:valeです。今夜もよろしく!」

私のドラムから曲が始まる。
今日も私は曲ごとに楽器を変えて演奏するスタイル。
2人ともダンスをしながら歌い始める。

時間をかけて完成させた【未完成な僕ら】
私がいなくても出来上がる曲だけど、唯一知ってるこの曲に関われたのは嬉しかった。
私がいても大きく変わる事はなく、知ってる曲と変わらない物が出来上がった。

そして、もうすぐ3周年を記念したライブがある。


/ 571ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp