第56章 Mission撮影開始
千が映画撮影のため、百と一緒に曲作りをしてる。
うん、やっぱり知ってるのとは違う曲になるな...って思ってると携帯が鳴る。
「七桜ー、携帯なってるよ?悠斗?七桜ー?」
部屋にちょうどいなくて、電話が切れると俺の携帯にかかってきた。
「もしもし?ごめん、今七桜部屋にいなくてさ。どうした?俺にもかけてくるって急ぎの用事?」
「大和さんと三月くんが喧嘩して・・・一織も着いて出て行っちゃったんだ。俺も止めたんだけど・・・」
「悠斗くん、ちょっと貸して?百さん、壮五です。遅くに申し訳ありません」
壮五が詳しく話をしてくれた。七桜が部屋に戻ってきて事の次第を伝える。
「ちょっと待って、今七桜に変わるね。悠斗からだけど、今壮五と話してる」
「もしもし?出れなくてごめんね。百から大体聞いたけど、心当たりはないかな。大和はホテルとか行きそうだけど、三月と一織は実家くらいかなぁ」
「そうですよね。もし、連絡があったら教えてもらえますか?三月さんも一織くんも七桜さんとは昔からの仲ですし頼ってくるかもしれないですから」
「わかった。壮五は、紡と万に連絡して?他のみんなは早めに寝させて。壮五もちゃんと寝るんだよ?いい?」
「ありがとうございます。遅くにすみませんでした」
そう言って電話を切る。
「俺、その辺見てこようか?寮からもここからなら近いし、歩きならまだこの辺にいるかもしれない」
「待って、うちも行く」
支度して車に乗り、千に電話する。
「遅くにごめん」
「本当に。どうしたの?」
「大和と三月が喧嘩して、寮から出て行ったんだって。千、明日も撮影一緒でしょ?どこに泊まってるか聞いてみてくれない?」
「今どこにいるの?」
「わかんない。今百と探してる。大和はたぶんホテルに行ってそう。三月は一織も一緒に着いて出たらしいから」
「三月くんの方は任せていい?大和くんは僕が引き受けるから」
そう言って電話を切る。
「んー?あれってそうじゃない?」
百が三月と一織を見つけたようだ。
クラクションを鳴らすと、2人が振り返りこっちを見る。
「なにしてんの?夜遊びしちゃダメでしょー。一織は高校生なんだから」
「百さん・・・七桜さん・・・」
三月が泣いてて顔が...
「とにかく、車乗りなよ」