第56章 Mission撮影開始
ある日、Re:valeの収録があった。
テレビ局の廊下を歩いてると、MEZZO"の2人と会う。
「七桜りん!ももりん、ゆきりん!おはよー!」
大きく手を振る環。
「環くん、せめておはようございますだろ?」
「壮五くん、いいよ。環くんにとってはこれが普通だから」
「そーちゃんも一緒に運動すればもっと仲良くなれるよ?」
「僕だけ行けてないですもんね。次回行けたら僕も参加したいです」
「またやるとき声掛けるから。来れるときにおいでよ」
MEZZO"の後ろから、万がこっちに向かって歩いてくる。
「あー!バンさんじゃないですか!どうしたんですか?」
「おはようございます。実は、今日からMEZZO"のマネージャーやる事になったんだ。今日は共演よろしくね」
「そうなんだ」
「ふふん!羨ましいだろー?」
「羨ましいけど、恐れ多い・・・」
「まだそんなこと言ってるの?そんなんで一緒に運動できるの?」
「はっ!そうだった。これからは俺もバンさんと仲良く・・・」
「万が、マネージャーねぇ」
「何だよ?結構楽しくやってるぞ。2人とも学生の頃のお前より手がかからないし、良い子たちだしな」
「僕が手がかかったみたいに言わないでよ」
「「かかってるよね」」
私と百が声を合わせて言う。
「ゆきりん、今でも手かかってんの?」
「昔の千は生活能力ないし、連絡先管理もできない、人の顔も覚えない、それに朝起きれない」
「「それは今も同じ」」
「それに、女遊びも酷かったし、料理もしないし、揉め事あっても知らない振りだしね」
「でもストイックで一途だったな」
「もっと言って」
「「けなされたいの?」」
ふてくされた顔して、褒められたいんだよと言う千を見て万と一緒に笑った。
「環はよくバンさんの事バンちゃんなんて呼べるなぁー」
「環くんは割と始めからそう呼んでましたよ」
「僕らも会ったその日にゆきりん、ももりんって呼ばれたでしょ」
「そうだったね。バンさん、今日はよろしくお願いします。MEZZO"にもガンガン話ふりますから!」
「よろしく頼むよ。千も七桜も2人、よろしくな」
「「もちろん」」
そうして収録が始まる。
百は言った通り、MEZZO"に話を振ってスタジオが笑いに包まれる。それを万も嬉しそうに見てた。