第55章 運動部発足?
「三月イジメちゃダメでしょ?」
「そう言う七桜だって、さっき笑ってたくせに」
気にしてたのね...
「ごめんごめん。ほら、メンバー決めないと」
「ユキは最初どうする?俺と、三月、悠斗、キーパーどっち入るか決めてるから、後1人だけど」
「僕と七桜は見てるから、キーパー交代で2人とも入りなよ。疲れたらその時交代するから」
千、できるだけ動かなくてもいいようにしてるな。
「1回はやってもらうからね?七桜もやるでしょ?」
「うん!楽しそうだし、やってみたい!」
メンバーが決まり、試合が始まった。みんな楽しそう。
「百、格好いいね。初めて見るな・・・昔はあぁやってサッカーしてたんだよね」
「そうだね。選手目指してたくらいだから、そうとう上手いでしょ。怪我なんて本当するもんじゃないな」
確かにしないに越したことはないけど、百が怪我してなかったら今のRe:valeはなかったかもしれない。ライブに来ることも、Re:valeを知ることもなかったかも...
「それは困る。怪我してくれてよかった・・・」
「言ってる事が矛盾してるね」
1回休憩でみんなが戻って来たから、みんなにタオルとドリンクを渡してあげる。
「七桜、本当にマネージャーみたいだね」
百が喜んでくれるから、私も嬉しい。
「楽しそうだったね?」
「めっちゃ面白いよ!」
「次、俺キーパーやる!」
次のキーパーは環に決定し、私は龍ちゃんと交代で出る。
「ユキは?少しはやりなよ」
「自分の番組サボる気?」
三月が交代してくださいと言って、千が出る事になり不満そうな顔をしていると、始めますと言われ試合が開始される。
「ユキ、上手いじゃん!」
千がボールを蹴ってゴールに向かう。それを止めに入るバンドチーム。私にパスが回ってきて、ゴールに向かう。
「七桜、シュート!」
百の声が聞こえて、思いっ切りボールを蹴るとゴールに入る。
「ヤッター!」
みんなとハイタッチをして喜ぶ。
「姉ちゃんにいいとこ持ってかれた」
「ヤッタネ!2人とも上手いじゃん!」
疲れたら交代しながら試合は続く。今回はアイドルチームが勝利したけど、バンドチームも強くて正直ビックリ。若くないとか言って、油断させたんだよ。みんな楽しかったみたいでいい顔してる。