第54章 パーティー
「七桜?難しい顔してどうしたの?」
「ちょっと月雲の事気になってさ・・・」
「俺も少し引っかかるんだよね。たいして仲良くもないのにあんな風にしてくるかなって。付き合いあった昔の人、時々現場で会うけど普通に挨拶するだけで、関わってこないけどね」
「百に執着してるっぽいよね。会ったとき何話したか覚えてる?」
「えぇ?えっと・・・ツクモの息子で、入試とか入社試験でうまくいかなくて落とされる話は覚えてる。そんなことしたら普通落ちるって俺も思ったし。後は、特に覚えてないかも・・・一方的に話して終わりって感じだったかなぁ」
「話聞いてくれたから嬉しかったとか?」
「他にもいたけどなぁ・・・了さん、七桜のこと狙ってるのかな。帰るとき、俺と七桜にまたねって言ってた。何か理由があるはずなんだ。俺も前、気になって知り合いにどんな人か聞いたんだ。遥人さんの言うとおり評判はすごく悪いし、危ない連中とも連んでるらしい」
「百にとってうちは弱みになるよね?」
「そうかもしれないけど、俺は別れるとか絶対ヤだよ!」
「ふふ、そんなこと言ってないよ。それにあんな奴のためになんで別れなきゃいけないの?」
「よかった・・・俺ももう少し探ってみる。七桜も1人の時は気を付けてね?帰るときはなるべく一緒に帰ろう?事務所で待ち合わせでもいいし。あんまり1人にならないで」
「わかった。少し様子見てみよう。お父さんも動いてくれてるはずだし」
「そうだね。本当頼りになるよ、遥人さん。今日、俺も対処できなかったもんな。相手を知らなすぎだね。遥人さんにも聞いておこうかな」
「百もあんまり無理しないでね?何かあったらちゃんと言ってよ?」
「うん。そう約束したでしょ?何かあったら一緒に悩みたいって。ちゃんと話すよ、七桜にもユキにもね。ユキも心配するだろうから。後、棗 巳波だっけ?ユキと大和と一緒に映画出るらしいね。ユキとはからみあんまないみたいだけど」
「どうかした?」
「うん・・・初対面でいきなり占い結果言うかなと思ってさ。結果次第では不快に思う人だっているでしょ?ユキだってそうだし」
「似てるってこと?」
「うん・・・Re:vale好きって言ってたみたいだけど・・・少し気にした方がいいかもって思ってる。ユキにも言うよ」